イラスト制作の記録として、ChatGPTの画像生成で氷属性×紫炎属性の妖術巫女コンビを作ったときに、実際に使ったプロンプトや工程、うまくいかなかったパターンをまとめておきます。作品そのものの紹介は最後に少しだけ載せているので、作り方だけ知りたい人はそのまま読み進めてください。

実際に使ったプロンプトはシンプルだった
キャラクターや世界観がある程度固まっていると、毎回長いプロンプトを書かなくても、短いシーン指定だけで狙った雰囲気の一枚が出せます。今回実際に使ったのは、こんな感じの短いプロンプトでした。
- 神社で瞑想する
- 二人で朝日を見る
- 楽しそうに街で食べ歩きをする
- 川で遊ぶ
見ての通り、どれも「シチュエーションを一言で指定しているだけ」です。服装や髪色などのキャラクター設定は前段階で固まっていたので、あとは場面だけ差し替えれば、AI側が構図や表情を考えてくれる、という流れでした。長いプロンプトを毎回組み直すより、この方がテンポ良く量産できます。


お気に入りの一枚を出すコツ:まず10案出してから絞る
一枚ずつ生成して確認し、やり直す流れを繰り返すと、地味に時間がかかります。効率が良かったのは、最初から1枚の画像の中に10案をグリッドで出してもらい、そこから気に入った一案だけを選んで、その一枚を個別に再生成(拡大・作り直し)する方法でした。
大量に並んだ候補から目視で選ぶほうが、1枚ずつのガチャを繰り返すより明らかに早く「これ」という一枚にたどり着けます。表情・構図・背景など、優先したい条件を決めて比較すると選びやすくなります。
よくある失敗パターン
うまくいかなかったパターンもいくつかありました。特に多かったのが、戦闘系のシチュエーションを指定したときです。「戦う」「剣を構える」のようなアクション寄りのプロンプトを入れると、キャラクターの体格が想定より逞しくなったり、全体的に洋画イラスト寄りの塗りになったりする傾向がありました。

ベースとなる学習データの影響なのか、アクションシーンと屈強な体格のイメージが結びついて出やすいようです。狙った雰囲気(華奢さや和風のテイストなど)を保ちたい場合は、アクション性の強い単語を避け、ポーズや構図を別の言葉で具体的に補うと安定しやすい印象でした。
また、複数人を同時に描く場合は、髪色や衣装、担当する属性を一人ずつ明確に分けておくのもポイントです。キャラクター同士の特徴が混ざったときは、いきなり全体を作り直すより、どの要素を維持したいかを短く追加して再生成したほうが修正しやすくなりました。
作品について
今回のプロンプトと工程で仕上がったのが、氷属性と紫炎属性の妖術巫女コンビです。満月の境内から夕陽の水辺まで、7パターンの一枚絵に仕上げました。高解像度版はpixivとInstagramに掲載しています。
- pixiv:作品ページを見る
- Instagram:投稿を見る
- 作品ギャラリー:machi-create.com/creative/
完成した7パターン



おまけ:ストーリー仕立てで書いてみた
▼満月が結んだ、氷と紫炎のものがたり(クリックで開く)
夜桜の下、満月がひとつだけ浮かんでいた。
境内の灯籠に灯る火が、風もないのに小さく揺れている。その光の輪の中に、二人の少女が立っていた。一人は栗色の髪をなびかせ、指先に氷の結晶を宿す少女。もう一人は、桜色の髪を二つに結い、掌に紫の焔を灯す少女。相反する力を持ちながら、決して反発しない。むしろ隣に並ぶことで、お互いの輪郭がくっきりと際立つ――そんな二人だった。
第一章 満月の下の誓い
はじめて対峙したとき、二人はまだ互いを知らなかった。満月がすべてを見下ろす境内で、二人は無言のまま、互いの力を見つめ合う。この一瞬が、後にすべての始まりだったと二人が気づくのは、もう少し先の話になる。
第二章 剣を抜く刻
言葉を交わさずとも、通じるものがあった。背中合わせに立ち、それぞれの得物を構える。守るべきものがあることを、二人はこのときすでに知っていた。
第三章 力の奔流
夜空に舞い上がり、渦を巻く氷と紫炎。力を解き放つその瞬間、二人の表情に迷いはない。すでに、二人は「二人でひとつ」になっていたのだろう。
第四章 祭りの合間に
けれど、戦うだけが彼女たちの日常ではない。花まつりの提灯が揺れる参道で、二人は氷いちご味と、紫のかき氷を片手に笑い合っていた。力を持つ者である前に、二人はただの友人同士だった。
第五章 せせらぎと笑い声
清流に足を浸し、水を掛け合う二人。力を纏っていない瞬間にこそ、二人の絆の深さが滲む。
第六章 花びらと共に舞う
再び空へ。満開の桜の間を縫うように舞い、遠くに見える鳥居に向かって手を伸ばす二人。二人はもう、互いの力を恐れていない。
第七章 夕陽に約束を灯して
鳥居の浮かぶ水辺、燃えるような夕陽を背に、二人は並んで座っていた。言葉はいらなかった。ただ隣に座り、同じ景色を眺める――それだけで、二人の間には十分すぎるほどの約束が交わされていた。